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管理人

コメント

【2018年2月掲載】

 「日本リモートセンシング学会誌」38巻1号(2018年1月発行。管理人執筆)より抜粋。

『現在,海外の衛星データがインターネットを介して,誰でも無料で入手できるようになっています。個人的にはLandsat-8 衛星,Terra 衛星,Sentinel-2衛星が観測したデータを扱っています。2017 年10 月に報告された「政府衛星データのオープン&フリー化及び利用環境整備に関する検討会」では,衛星データの無料化によって高い経済効果が見込まれると報告されています。ただし,衛星データの無料化だけでは,リモートセンシングの普及が進まないのが実情です。それは,誰でも無料で簡単に扱うことができる衛星データの解析処理ツールも必要になるからです。現状のツールは,無料で使えるものもありますが,実際に使用するには,ある程度の専門知識が必要です。これについては,最近話題の人工知能(AI)が解決してくれるかもしれません。昨今のニュースを聞くと,ユーザーが求める要求に対し,人工知能搭載の画像処理ツールが瞬時に結果を出してくれるという時代がすぐそこに来ていると感じさせられます。いずれにせよ,リモートセンシングに携わる者としては,誰でも簡単にリモートセンシングができる環境になり,様々な分野で衛星データ利用者がもっと増えてほしいと願う次第です。』


【2014年10月19日掲載】

 衛星リモートセンシングデータは、買う時代から無料で入手できる時代になりました。また、本サイトで取り上げているリモートセンシング画像処理ソフトウェアRSPのように衛星データを解析できる無料のアプリケーションもあります。

 衛星データとソフトの両方が無料で入手することができるようになったため、後はそれを利用することができるユーザーを増やすことがリモートセンシング技術の普及につながります。

 今後は、多くの方にリモートセンシングの魅力を伝えるとともに、ソフト提供者の一人として、より利用しやすいものを開発・提供していくつもりです。


【2009年11月1日掲載】

 リモートセンシングは、調査ツールとして有効な手段であり、長年、学会等では理論的な面で、リモートセンシング利用に対する研究が数多く発表されています。しかし、我が国ではリモートセンシング技術が十分活用されていないように感じます。

 これは、ニーズとして求められる調査範囲が狭く、かつより詳細な調査が求められているため、リモートセンシングが持つ広域性という特徴を十分生かすことができないということもさることながら、衛星データ利用上の技術的・運用的課題、データ利用料及び解析費用が現状調査手法に対して高価であり費用対効果の面で優位でないという問題、そして誰でも簡単に衛星データ画像処理ができない(画像処理技術習得や手軽なツールがない)ということが原因として挙げられます。

 このため、リモートセンシングの普及に際しては、適用分野や実際の利用に当たっての問題を整理し、これを解決するための検討が必要であり、また、もっと簡単に画像処理ができるツール(リモートセンシング初心者でもわかるようなもの)を提供していくことが重要です。

 当サイトでは、徐々にではありますが、このようなリモートセンシングの実利用に向けての課題解決に役立つ情報を取り扱っていくつもりです。


プロフィール

氏 名  青山 定敬
住居地  東京都
経 歴  学位:博士(工学)
 長年、株式会社建設技術研究所において、国及び地方自治体等に対し、IT、防災、リモートセンシング関係のコンサルティングに従事。
 現在、日本大学教授。
 リモートセンシング技術を使った防災・環境・メンテナンスへの活用について研究中。
 リモートセンシング画像処理ソフトウェアRSP作者。
 人工衛星リモートセンシングに関する経験は、1985年から。
ひとこと  当サイトは、リモートセンシングの世界が身近に、そして誰もが手軽に楽しみながらリモートセンシング画像処理ができるようになることを目指して立ち上げました。
 リモートセンシング画像処理ソフトRSPは、2008年に仕事(SARデータを使ったコンサルティング業務)で久しぶりにリモートセンシング画像処理を始めようとしたとき、手元に画像処理ソフトがなかったため、それならばソフトを自作しようと思いプログラミングしたものです。
 自作を考えたのは、過去に2度、衛星リモートセンシング画像処理ソフトを作った経験があったからです。私のプログラミング経験は、次のとおりです。1983年にFORTRAN言語で測量図化ソフトを作成。1984年に自身でPCを購入し、BASIC言語で土木構造物設計ソフトや水文流出解析ソフトを作成。1988年にパソコン(MS-DOS)上で動作するリモートセンシング画像処理ソフトをC言語で作成し、これを研究の一部に利用して学位(博士)を取得しました。この頃使用した衛星データは、Landsat/TMデータです。また、その後すぐにMS-DOS上においてオール・マウス操作で使用できるリモートセンシング画像処理ソフトを作成しました。マイクロソフトWindowsの無い時代です。しかし、これ以降15年間、ソフトを作成することはありませんでした。
 今回作成した3本目のリモートセンシング画像処理ソフトRSPは、15年間のプログラミング・ブランク期間を経て、2008年にWindows上でのプログラミングをインターネットのFAQで、独学し作成したものです。作り始めてから約2ヶ月間で初期システムを完成させ、直ぐにインターネット上で一般公開しました。公開後、ユーザの指摘・要望等を受けながら改良を重ねて現在のバージョンに至っています。
 現在、RSP以外にもリモートセンシングに有用と思われるソフトを作成しており、自身や学生の研究等に使用しています。
 当サイトでは、リモートセンシングの裾野を広げるため、自作ソフトを含め、私が知るリモートセンシング画像処理技術について紹介しています。