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幾何補正

RAW(Unsigned integer)画像データのアフィン変換

 衛星データの解析においては、災害前後の2枚の画像を比較し被災箇所等を判読したり、同じ場所を撮影した撮影年月日の異なる画像を使って時系列変化を判読したい場合があります。
 RSPにおいて、2枚の画像を重ね合わせて解析するには、座標系ならびに切り取り範囲を一致させる必要があります。
 これを行うための処理が、幾何補正処理になります。

 RSPでは、変換前の座標と、変換後の座標を設定し、切り取り範囲の画像の横幅(ピクセル数)と画像の高さ(ライン数)を指定することで、同じ座標系で同じ領域の画像データ(ラスターデータ)を作成することができます。
 ここでは、RAW(Unsigned integer)データに対して、アフィン変換による幾何補正処理を行う事例について記載します。

 まずはじめに、変換前の座標と変換後の座標(GCP(Ground Control Point))を設定します。
 メニュー「幾何補正」→「GCP」→「新規GCP設定」をクリックします。
 ここでは、保存するGCPファイルのファイル名を指定します。ファイル名を入力したら、「保存」ボタンを押します。
 次に、MSエクセル等が起動し、GCP設定画面が表示されます。
 ここで、2行目の数値はGCPの数で、4行目以降はGCPの座標(変換前のxy座標、変換後のXY座標)を設定します。アフィン変換によるGCPの数は、4点以上設定しなければなりません。
 各座標(xy、XY)は、画像のピクセル値であり、実数で入力します。
 データを入力した後、ファイルを保存します。

 次に、入力したGCPデータの評価を行います。評価結果が適切でない場合は、データの設定をやり直します。
 GCPデータの評価は、メニュー「幾何補正」→「GCP」→「GCP評価(アフィン変換)」をクリックします。
 ここでは、あらかじめ設定したGCPファイルを選択し、「開く」ボタンを押します。
 MSエクセル等が起動し、評価結果が表示されます。ここで、「Error X」「Error Y」の欄を確認します。確認の結果、問題なければ、次に画像の幾何補正処理を行います。

 RAW(Unsigned integer)データの幾何補正処理は、メニュー「ツール」→「Unsigned integer処理」→「幾何補正」→「アフィン変換」をクリックします。
 はじめに、GCPファイルを指定し、「開く」ボタンを押します。
 次に、変換後の画像サイズ(横幅(ピクセル)と高さ(ライン))を入力し、「OK」ボタンを押します。
 次に、変換前の画像ファイルを指定し、「開く」ボタンを押します。
 次に、変換後の保存ファイル名を入力し、「保存」ボタンを押します。これで、アフィン変換による幾何補正画像が作成されます。なお、リサンプリング手法は、最近隣内挿法(Nearest neighbor)を用いています。