画像間演算処理について説明します

画像間演算処理

和・差・積・商

 リモートセンシングにおいては、複数の画像間で和・差・積・商という演算処理を行います。

 演算対象は、同じ(x,y)座標のDN値に対して行います。

 画像間演算処理は、2時期の画像の差を抽出するための引き算処理、特定の場所を抽出するマスク処理のための掛け算、その他、回帰分析処理や各種指標等を求めるために用います。

 演算においては、答えが符号なしキャラクタ(1画素1バイト)の場合は、そのまま画像として表示することができますが、その他の場合は、画像表示用の専用ソフトが必要になります。

 植生指標として良く用いられる正規化植生指標NDVI(Normalized Difference Vegetation Index)は、次式による画像間演算処理によって求めます。


 NDVI=(近赤外線画像 − 赤波長帯画像)/(近赤外線画像 + 赤波長帯画像)


 この式によって得られた値は、-1〜+1の実数ですが、画像化のために、NDVI値に1を加えて、全体を100倍する等して表示(値の範囲が0〜200)したりします。