リモートセンシング技術の紹介サイトです

リモートセンシング概要

リモートセンシングとは

 リモートセンシングとは、「人工衛星や航空機に搭載したセンサで、電磁波やレーダ等を使用して地球の表面や内部の現象を探査する技術」のことです。

 空中写真のように目に見えるものだけでなく、目に見えない近赤外域等の波長帯域やマイクロ波等を観測し、これを可視化することで、地表面の様々な状態を知ることができるのです。

 リモートセンシングは、人工衛星と航空機の違いにより、人工衛星リモートセンシングと、航空機リモートセンシングと区別されます。

 現在、各国の地球観測衛星が宇宙から地球を観測しています。 既に運用が終了した日本の人工衛星ALOS「だいち」には、3つのセンサによる観測が行われていました。 PRISM(プリズム)センサは地上分解能2.5mのパンクロマチック立体視センサで、ステレオ画像から地表面の地形データを読み取り、3次元立体視画像を作成することができます。 AVNIR-2(アブニール2)センサは地上分解能10mで可視光帯域と近赤外線域を観測する光学センサです。 PALSAR(パルサー)センサはLバンドの合成開口レーダで、昼夜・天候に左右されず地表面状態や地形変動を観測することができます。


地表面の判読

 我々人間は、可視光の反射波の反射強度により、色を認識しています。

 例えば、植物は、青、赤の光を吸収し、緑の光を反射しているため、緑色に見えます。

【植物】

 □ 青色波長域 : 反射が低い

 □ 緑色波長域 : 反射が、青色、赤色と比べて高い

 □ 赤色波長域 : 反射が低い


 この波長域ごとの反射波の違いは、物質の種類により異なります。

リモートセンシングは、我々の眼が色を認識するのと同じように、波長域ごとの反射波の 反射強度の違いにより物質の種類を認識します。

 また、リモートセンシングでは可視光のみならず、眼に見えない近赤外域、赤外域等の波長域の反射強度も 観測でき、広範囲の波長域の反射強度の強弱で、地表面物質を判読することができます。


観測波長

 観測波長は、主に次の3つに分類でき、波長の違いにより利用用途が異なります。

 □ 紫外〜可視波長〜中間赤外波長域 (0.25μm〜2.5μm) 太陽光の反射

 □ 熱赤外波長域〜マイクロ波 (3μm〜10cm) 熱の放射

 □ マイクロ波(レーダ) (15cm〜) レーダ波の反射


 

人工衛星リモートセンシングの特徴

 人工衛星リモートセンシングの特徴は、次のとおりです。

 □ 広域性

   広い範囲をほぼ同時に観測します。

 □ 周期性

   同じ場所を一定の周期で観測します。

 □ 均質性

   データの精度はほぼ均一です。


人工衛星リモートセンシングデータの内容

 観測画像データは、8ビット(16進数)または16ビット(16進数)で記録されています。

 8ビット(16進数)と10進数の関係は、次のようになります。

 【16進数】 【10進数】

   56  →  86 

   7B  →  123

 ここで、16進数のA〜Fは、10進数の10〜15のことです。

 7Bは、7*16+11 (=123)になります。


衛星

 世界の衛星は、以下(RESTECのサイト)を参照してください。

 衛星の概要、センサ等が記されています。

 

 「衛星総覧」