リモートセンシング 講座
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緯度経度 − x,y座標変換基礎知識地球は楕円体です。 地球上の位置を表すには、一般に緯度・経度・高さを用います。緯度・経度は、楕円体の位置を表すのには有効ですが、平面上で距離を正確に表すことができません。 衛星データ(画像)は平面で、かつ距離を等しく表すため、緯度・経度座標ではなく、平面上で距離を等しく表現できる座標系が必要になります。 この座標系として、ユニバーサル横メルカトル(UTM:Universal Transverse Mercatol)図法で表現されるUTM直交座標系が用いられています。 UTM直交座標系は、経度6度以内で、北緯84度以下から南緯80度以上を一つのゾーンとして捉え、ゾーンとその中のX,Yで座標を表現しています。 UTM座標系では、南北の原点は赤道上であり、東西の原点は6度ずつに区切った中心になります。 すなわち、赤道上がX軸、各ゾーンの基準子午線がY軸になります。(日本の測量で用いられている平面直角座標系のX軸は南北方向、Y軸は東西方向ですが、UTM直交座標系は、南北方向がY軸、東西方向がX軸になるため、注意してください。) 例えば、ゾーン53帯のX軸(東西方向)の原点は東経135度であり、ゾーン54帯では東経141度になります。 ただし、座標値が負の値にならないように、基準子午線の原点には、500kmを加え、南半球のY軸原点(赤道)には、1万kmを加えた値を用いています。 UTM直交座標系のYの値は、赤道からの距離(単位:m)を表し、Xの値は基準子午線(X座標値が500,000)からの距離(単位:m)を表します。 一般に、GeoTIFFに収録された衛星画像ファイルには、画像の座標i,j(横軸の値がi、縦軸の値がj)と地図座標(UTM直交座標)X,Yとの関係を示す値が記録されています。 ユーザーは座標に関する処理を行う場合、この情報を読み取れるソフトウェアを使用して画像解析を行うことになります。 計算ツールCopyright (C) 2009- Aoyama All Rights Reserved.
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